現代医学の理論

現代医学の理論

現代医学は免疫性重大疾患の治療には、いまだに手術、化学療法、放射線治療を主とし、近年はさらに効果の高い放射線、DNA治療及び標的治療が医療の一環になりましたが、いかなる治療方法も治療の有効率を上げたにすぎません。

各領域の治療方法を総合的に考えた場合、その理論と方向性は、
以下の12項目が基準となる:

1.免疫調節機能を強化する (Immunomodulation)
2.生理調節機能を強化する (Physiological Function Modulation)
3.化学治療や放射線治療の副作用を減軽する (Reduction of Side Effects)
4.がん抑制遺伝子を起こす (Epigenetic Modification)
5.良性腫瘍に分化誘導する (Differentiation Induction)
6.がん細胞のアポトーシス(がん自滅死)を誘導する (Apoptosis Induction)
7.細胞周期調節によって、がん細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導する。
   (Cell Cycle Regulation)
8.がん細胞の信号通路を阻害する(蛋白質の活性を抑制する)
   (Signal Transduction Inhibition)
9.がん細胞の転移や侵入を抑制する (Anti Invasion and Metastasis)
10.血管新生を抑制する (Anti Angiogenesis)
11.がん幹細胞を除去することによって、再発を防ぐ
    (Elimination of Cancer Stem-Like Cells)
12.がん細胞の薬剤耐性を減軽させる(Reduction of Drug Resistance)

上記の12項目の医学理論の基礎分析を見ると、大多数は免疫不全疾患を起こす細胞を直接たたくのが多いということが分かります。このような直接作用する方法は副作用や薬剤耐性が生じる主要原因であり、その結果、有効率が高くないのです。

科学者はこの現象を前から発見しており、更に良い方法を積極的に探しています。その主な目的は治療の有効性を維持しながら、生活の基本副作用を抑え、モルヒネのような鎮痛剤への依存を減らし、がんの再発及び転移を予防することです。これらのことは科学者が願っていることです。

漢方薬が科学的に証明され、そして認められるという使命及び夢を叶えるのに、専門家同士の討論や実験がもっと必要になるかもしれません。現に、各国政府は漢方薬を重視する傾向にあり、漢方薬に関する法律や条令を整えており、特に世界衛生機関(WHO)が漢方薬の呼び方を統一しようとしているところを見ますと、漢方薬と現代医学の結合は、今後の免疫不全疾患の治療の主流となると信じています。